肩が上がらない・後ろに手が回らない女性へ|肩こりの原因は肩だけではありません

「ブラジャーのホックが留めにくくなった」
「背中をかこうとしても手が届かない」
「服を脱ぐ時に肩がつっぱる」
そんなお悩みはありませんか?
40代以降の女性を中心に、「肩が上がらない」「後ろに手が回らない」というご相談は少なくありません。
その際、多くの方は肩関節そのものに原因があると思われています。しかし実際には、肩だけでなく肩甲骨や背骨、肋骨の動きが関係しているケースが多く見られます。
今回は、後ろに手が回らなくなる原因と、身体を整えるために大切なポイントについてお伝えします。
後ろに手が回らないのはなぜ?
後ろに手を回す動作は、肩関節だけで行われているわけではありません。
肩甲骨が背中の上を滑るように動き、背骨がしなやかに動き、肋骨が広がることで初めてスムーズな動作が可能になります。
ところが現代人は、
・スマホを見る時間が長い
・デスクワークが多い
・車移動が中心
・運動不足
といった生活習慣によって、身体の前側ばかりを使いやすい状態になっています。
すると肩が内側に巻き込み、肩甲骨の動きが制限されます。
その結果として、
「後ろに手が回らない」
「腕を上げるとつっぱる」
という状態が起こりやすくなるのです。
肩こりがある人ほど動きにくい理由
肩こりを感じている方の多くは、肩周辺の筋肉が常に緊張しています。
しかし実際には、肩こりの原因が肩だけにあるとは限りません。
例えば、
・胸の筋肉が硬い
・肋骨が動きにくい
・背中が丸くなっている
・呼吸が浅い
このような状態になると、肩周辺の筋肉が代償的に頑張り続けることになります。
結果として肩こりが慢性化し、肩の動きまで制限されてしまうのです。
肩を揉んでもすぐ元に戻る方は、身体全体のバランスを見直す必要があるかもしれません。
五十肩との違いは?
「これって五十肩ですか?」
という質問をいただくことがあります。
五十肩は肩関節周囲に炎症が起こり、強い痛みや可動域制限が現れる状態です。
一方で、
・痛みはない
・少し動かしにくいだけ
・左右差がある
・昔より届かなくなった
という場合は、姿勢や身体の使い方による影響が考えられます。
もちろん自己判断は禁物ですが、すべてが五十肩というわけではありません。
身体の状態を確認することで、改善のヒントが見つかることもあります。
意外と見落とされる背骨と肋骨の硬さ
肩の動きを改善する上で重要なのが、背骨と肋骨です。
背骨は身体の中心にあり、首や肩、骨盤をつなぐ役割を担っています。
また肋骨は呼吸とともに広がったり閉じたりしています。
ところがストレスや疲労、長時間の同じ姿勢によって呼吸が浅くなると、肋骨の動きも低下します。
すると肩甲骨の動きまで制限されやすくなるのです。
実際に施術をしていると、肩を触るよりも背中や肋骨の動きが改善したことで、腕が動かしやすくなる方も少なくありません。
自宅でできる簡単チェック
次の項目に当てはまるものはありますか?
・猫背と言われる
・肩こりが慢性的にある
・首が前に出ている
・深呼吸がしづらい
・左右で肩の高さが違う
・背中が張りやすい
・ブラジャーのホックが留めづらい
2つ以上当てはまる方は、肩だけでなく姿勢や身体全体の動きを見直す価値があるかもしれません。
身体はすべてつながっています。
痛みや動かしにくさが出ている場所だけを見るのではなく、全体のバランスを見ることが大切です。
身体は何歳からでも変化します
「年齢だから仕方ない」
そう思われる方もいらっしゃいます。
しかし身体は適切な刺激を受けることで変化していきます。
実際に、
「背中に手が届くようになった」
「服の脱ぎ着が楽になった」
「肩こりが気にならなくなった」
という変化を感じる方も少なくありません。
大切なのは、無理に伸ばしたり頑張ったりすることではなく、身体本来の動きを取り戻していくことです。
まとめ
後ろに手が回らない原因は、肩だけではありません。
肩甲骨、背骨、肋骨、呼吸、姿勢など、身体全体が関係しています。
肩こりや首こりを繰り返している方、最近腕が動かしにくくなった方は、身体からのサインかもしれません。
「まだ大丈夫」と思っているうちに、少しずつ動きは制限されていきます。
背中に手が届かなくなったと感じたら、身体全体のバランスを見直すきっかけにしてみてください。
あなたの身体には、まだまだ動ける力が残っています。


