肩こりと自律神経は呼吸で整う|肋骨と肩甲骨の関係

肩こりや首の重だるさがなかなか改善しない
マッサージを受けてもすぐ戻ってしまう
そんな経験はありませんか?
実はその不調、肩や首そのものではなく「呼吸の通り道」に原因があるケースが少なくありません。
肩こりの原因は肩ではない場合が多い
肩こりというと、肩の筋肉が硬くなっているイメージを持つ方が多いです。
しかし、実際には肩だけが原因で起きているケースは多くありません。
肩は腕を支える途中の通過点であり、動きの土台となるのは肩甲骨です。
肩甲骨は背中に貼り付いているように見えますが、実際には肋骨の上を滑るように動く骨です。
この肩甲骨の動きが制限されると、腕は本来の軽さを失い、肩や首が代わりに頑張る動きになります。
その結果、肩を回したり揉んだりしても、一時的に楽になるだけで、すぐに肩こりが戻ってしまうのです。
肋骨が固まると肩甲骨は動けなくなる
肩甲骨の動きを妨げている大きな要因が、肋骨の硬さです。
肋骨は呼吸のたびに、わずかに広がったり元に戻ったりしています。
この動きが小さくなると、肋骨全体が「固いカゴ」のような状態になります。
肋骨が固まると、その上に乗っている肩甲骨は滑れなくなり、結果として腕や肩の動きが重くなります。
この状態では、肩周りの筋肉をどれだけほぐしても、根本的な改善にはつながりません。
肩こりが慢性化している方ほど、実は肋骨の動きがとても小さくなっていることが多いのです。
呼吸と自律神経の深い関係
呼吸は、自律神経と深く関係しています。
自律神経は、活動時に働く交感神経と、休息時に働く副交感神経のバランスによって成り立っています。
この切り替えに影響を与える数少ない手段が呼吸です。
肋骨が動きにくくなると、呼吸は浅くなりやすくなります。
浅い呼吸が続くと、体は無意識に緊張状態を保とうとし、自律神経は交感神経優位のままになります。
その結果、
・寝ても疲れが取れない
・気持ちが常に落ち着かない
・イライラしやすい
・動悸や息苦しさを感じる
といった自律神経の乱れにつながっていきます。
深呼吸しても整わない理由
「自律神経を整えるために深呼吸をしましょう」と聞いたことがある方も多いと思います。
しかし、実際には深呼吸を頑張っても楽にならない人が少なくありません。
その理由は、呼吸の量ではなく「肋骨の動き」が制限されているからです。
肋骨が固まったまま無理に深呼吸をすると、肩がすくんだり、腰が反ったりして、余計に体に力が入ってしまいます。
大切なのは、呼吸を意識的にコントロールすることではなく、呼吸が自然に通る体の状態をつくることです。
肋骨と肩甲骨がほぐれると起きる体の変化
肋骨と肩甲骨の滑りが戻ると、体にはさまざまな変化が現れます。
多くの方が最初に感じるのは、「呼吸が楽」という感覚です。
無理に深呼吸をしなくても、息が自然に体の奥まで入るようになり、肩や首に力が入らなくなります。
その結果、
・肩や腕が軽く感じる
・姿勢を意識しなくてよくなる
・首や肩を揉みたくならない
・寝つきが良くなる
・気持ちの切り替えが早くなる
といった変化が起こります。
これらは、自律神経を無理に整えた結果ではなく、体が「安全だ」と判断できた結果として自然に起こる反応です。
肩こりと自律神経を同時に整える考え方
肩こりと自律神経の不調は、別々の問題のように見えて、実は同じ根っこを持っています。
それは、体が常に緊張し、休めない状態になっていることです。
肋骨と肩甲骨の動きを取り戻すことで、呼吸が通り、体は自然に力を抜けるようになります。
この状態になると、自律神経は意識しなくても整いやすくなり、肩こりも起こりにくくなります。
まとめ
肩こりが続く
自律神経の乱れを感じる
そんなときは肩だけを見るのではなく、呼吸と肋骨、肩甲骨の動きに目を向けてみてください。
体が安心して呼吸できる状態に戻ることで、不調は自然と軽減していきます。
整えようと頑張るよりも、
安心して力を抜ける体に戻すこと。
それが、肩こりと自律神経の不調を繰り返さないための大切なポイントです。

