更年期の過緊張と自律神経の乱れを整える脱力メソッド

更年期になると「力が入りやすい」「常に緊張している」「リラックスできない」というお悩みが増えてきます。
これは単なる気分の問題ではなく、自律神経の乱れ、とくに交感神経の働きすぎによって起こる“過緊張”という状態です。
今回は、整体サロンに来られる多くの方が悩む更年期の過緊張をテーマに、身体が勝手にリラックスする「脱力メソッド」をわかりやすく解説します。
普段の生活で取り入れられるケア方法も紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。
更年期に過緊張が増える理由とは?
更年期になると、ホルモンバランスの変動により、自律神経が不安定になりやすくなります。
自律神経は、リラックスの“副交感神経”と、緊張や集中をつかさどる“交感神経”があります。
ストレスが多かったり、休息が少なかったりすると、交感神経ばかりが働き続ける状態になります。
この状態が続くと、
- 何もしていないのに肩や首がこる
- 呼吸が浅くなる
- 寝つきが悪くなる
- 疲れが抜けない
- 急にイライラや不安が出る
といった不調が重なりやすくなります。
特に更年期は、少しの刺激にも敏感になり、**“しようとするだけで力んでしまう”**という過緊張状態に入りやすいのです。
「何かしようとすると力む」のは脳の仕組みだった
多くの人が「脱力しようとしても余計力む」と感じるのには理由があります。
実は、動こうとするときに使われる脳の領域は、筋肉へ“微細な緊張”の指令を自然と出す仕組みがあります。
つまり、
- 伸ばそう
- 姿勢を正そう
- 深呼吸しよう
- 力を抜こう
このように“やろうとした瞬間”に、脳は運動指令を出し、身体はわずかに緊張します。
努力不足でもなく、性格の問題でもなく、生理学的に自然な反応なのです。
「感覚に意識を向ける」と脱力が勝手に起きる理由
ところが、同じ脳でも**“感覚を探る領域”**を使うと、力みが自動的に消えていきます。
感覚を使う脳の領域は、筋肉を緊張させる指令をほとんど出しません。
そのため、
- 呼吸の動きを感じる
- 足裏の重さを感じる
- 触れている部分の温度を感じる
- 肩の左右差を感じる
ただ“感じるモード”に入ると、身体は自然に緩んでいきます。
これはヨガ・整体・瞑想などで共通して重視されている原理で、意識を変えるだけで即座に脱力が始まります。
まずは呼吸の“動き”を観察するところから
リラックスの第一歩は、呼吸のコントロールではなく、呼吸の観察です。
- 深くしようとしない
- 大きく吸おうとしない
- 正そうとしない
ただ、お腹・胸・肋骨のどこが動いているかを感じるだけで十分です。
「感じる」ことで脳が感覚モードに切り替わり、無意識に脱力が始まります。
更年期の過緊張をゆるめる“脱力メソッド”
ここからは、サロンでもお伝えしている簡単で効果の高い方法を紹介します。
① 足裏の“接地感”を探す
立っているとき、座っているときに、
- どこが床に触れているか
- 右と左で違いがあるか
- かかと・母指球・小指側の重さの分布はどうか
これを感じようとするだけで全身の緊張が抜けていきます。
② 重力に“委ねる”感覚を使う
力を抜こうとするのではなく、
「どれくらい身体が重力に預けられているかな?」
と探るだけで、勝手に身体がゆるみます。
③ 緊張ポイントを探すだけでOK
ストレッチを“伸ばす”ではなく、
- どこが固い?
- どこは動きやすい?
のように“観察”へ意識を変えると、筋肉が柔らかく変化します。
④ 呼吸より“呼吸が広がる場所”を感じる
吸うと胸が広がるのか?
お腹がふくらむのか?
肋骨がどこに動くのか?
これを感じるだけで自律神経が急速に落ち着きます。
⑤ 「今どうなっている?」と自分に問いかける
感覚モードに入る最も簡単な方法です。
- 今、肩はどれくらい上がっている?
- 今、呼吸はどこが動いている?
- 今、足の重さはどう?
この“今”への意識が、脳を脱力モードへ切り替えます。
過緊張のサインを見逃さないことが大切です
更年期の身体は、以前よりも少し繊細に変化します。
疲れやすさ、寝つきの悪さ、呼吸の浅さ、肩こり、動悸などは“過緊張のサイン”です。
身体をゆるめることは、更年期の不調を軽減するだけでなく、心の安定にも直結します。
整体・ボディケアと組み合わせると回復が早くなります
セルフケアに加え、施術で神経の興奮を落ち着かせると、身体は驚くほど軽くなります。
- 深く眠れるようになる
- 呼吸が自然に入る
- 頭の重さが減る
- 肩・首の凝りが軽くなる
- 思考がクリアになる
といった変化を実感される方が多いです。
過緊張や更年期の不調で悩んでいる方には、ぜひ一度「力を抜く身体の感覚」を体験していただきたいです。
まとめ:更年期の過緊張は“努力”ではなく“神経のクセ”
更年期に起きる過緊張は、気合や我慢では解決できません。
大切なのは、
力を抜こうとしない
→ 感覚を探るだけ
というシンプルな切り替えです。
脳が“感じるモード”に入ると、身体は自動的にリラックスし、交感神経の緊張が静まり、自律神経のバランスが整っていきます。
強く押したり、無理に伸ばしたりする必要はありません。
今日からぜひ、
「今どうなっている?」と身体の感覚を見つめる時間
をつくってみてください。
緊張の抜けやすい身体は、更年期の毎日を驚くほど軽くしてくれます。


